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思い出はいつか淋しさに化けても

​作詞

仲川慎之介

作曲

時速36km

パーカーをかぶって最寄駅の商店街をふらふらと行く
あの頃あんなに美味そうだった鰻屋のシャッター灰色だった
商店街を抜けた脇道 暗闇の中ピカピカしてるのは
新しいアパートおしゃれなもんだ ばあちゃんと行った銭湯なくなったんだな

思い出はいつか淋しさに化けても
この気持ちだけは大事にとっとくよ

誰も一人なんて野暮な言葉
わざわざ言っても響かないぜ
血がどくどく ずっと痛いまま
これが大人さ 大人ってやつさきっと

10年前の今日の日のこと 砂の匂いと膝小僧に傷
覚えてなんていないけれど 多分そんなふうに元気にしてただろう
今でもなんとかやってるよ 校庭に向かって呟いてみる
しっかりしろよ大人だろう
聞こえるのは追い抜いていくトラックの音だけ

聞こえるのはそのトラックの音だけ
同じ分だけ叫んでみたんだ僕の声も遠くまで

思い出はいつか淋しさに化けても
この気持ちだけは捨てたくないと思った

誰も一人なんて野暮な言葉
手垢のついたそんな言葉が
染み入るようにとても痛いのは
誰にでもよくあることさきっと

すり減る時間と貯金額と プライドと身体 幸せの残像
生活は続いていくのさ 血がどくどくずっと痛いまま
これが大人さ大人ってやつさきっと

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