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綻んだ頬があの日に言ったのは夢か冗談かなんか
なににせよ多分特別だった記憶の類
計画を立てる 次暇な時は何をしよう
特別よりも大切な事が増える
日に焼けた約束も
穴の空いた矜恃も
俺が俺でいるための頼り
どうか愛しい退屈達よ 思い切り履き違えた美学よ
温度や湿度の関係で外じゃ生きられないなど言わんでくれよ
流れきった涙 情熱を奪って乾いて
くたびれただとか眠いなとかが上に重なってわからなくなる
ねぇ約束しよう ずっと忘れないでいよう
それがどんなことかなど知ってた
それでも
どうか愛しい退屈達よ思い切り履き違えた美学よ
どこへもいかない顔をしてそっと手を振る俺を許してよ
何を失くしても今日はあって 何が死んじゃっても息は続いて
気が狂う前に忘れていく そんな薄情さが嫌いで大切なんだ
どれだけ染み込ませたならあの匂いや空気は
俺と生きていってくれる 俺に紛れ込んでくれる
あれだけ染み込ませたなら一つのアトムとして
俺の何もかもに紛れ込んで生きていけると思うとしよう
じゃあな愛しい退屈達よ思い切り履き違えた美学よ
空も飛べそうなあの感じ 今も特別だけれどしょうがないさ
何も言わないで良いよ 返信不要の慰めの歌
綻んだ頬が横顔があの日何を言ったかなんて
覚えてなくてもいい
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