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今目の前を通りすぎっていった
あの少年達が二分の一の成人式で書いた夢は
スポーツ選手かなんかかなぁとか考えてたら思い出した
1人でいるのが好きだった俺はテレビの彼に憧れてた
オールドルーキー やり直し 今じゃ見る影もないけれど
ノーガードのファイティングボーズだけが残って鈍っている
パンチドランカー ふらついて 腫れた目の視界も左だけ
見果てぬ夢を探しに行こう 金も時間も何もかもないけど
止まりかけの拍動
無理矢理で動かす様
ボロボロになっても
馬鹿げた妄想を燃えあげて
月まで届くほど背伸びをした
血反吐を吐きながら起き上がる
俺たちの憧れはチャンピオンベルトマン
有り有りと思い出される馬鹿な情景
今までと同じ朝食を平らげる
お決まりの出囃子、飛び出した彼が
平坦な僕の毎日を少しだけ壊す
未だ見ぬ明日のその先の決意まで
遅刻の言い訳のパターンが増え続ける
笑いで去なしてる内は届かない
何かに憧れてしまう時がきっと来る
望む望まぬ別に平等なだけ
信じる何かに見捨てられちまう日が来るらしい
押し付けられる幸せも家賃と光熱費で消し飛ぶ中で
それでもあのダサいボクサーパンツを履けますか?
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